MASATAKA CONTEMPORARY was launched in January 2013. Our mission is to introduce and encourage emerging talents that we felt in love with. We explore artists and their work across various media that meet our two criteria; creativity and independence.
サトウナツキ・斉木駿介 2人展
「アーカイブされる断片 Archived Fragments」
会期:2023/5/20(土) – 6/9(金)12:00-19:00 (日、月、祝– 休廊)
※初日の17時〜オープニング・レセプションを開催します。
絵は断片だ。
1枚の絵に込められるメッセージや情報量にはどうやっても限界がある。
そのため鑑賞者は絵画というある種物語のチャプターやサムネイルを眺める事となりその1枚の絵の前後のストーリー、音、空気など描かれていない余白を自らの知識や経験、想像力によって補う事となる。
そんな鑑賞において親切でないところも絵画のいいところだと私は思っている。
今展覧会は斉木駿介とサトウナツキによる2人展となる。
現実のモチーフやディスプレイ越しに得た情報を雑多に取り扱い、そこから炙り出される現在を描く斉木駿介。
喜怒哀楽で括る事が出来ないような、自らの感情の繊細な揺らぎや変化を描くサトウナツキ。
2人の作家に共通するのは絵画というメディアによって記録し残したいという願望だ。
形あるものはもちろん、情報や自らの感情までもいつかは消えてなくなってしまう。
何が残り何が消えていくのか。また何を残し何を捨てていくのか。
“描く”という現代において非常にアナログな行為にはまだ可能性が残されていると信じている。
今展覧会は絵画という断片にそれをアーカイブする試みである。
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サトウナツキ
1992年三重県生まれ。
京都精華大学芸術学部版画コース卒業。
感情の微かな動きと変化、居場所や存在の揺らぎを描く。
<個展>
2021年
呼吸を集める/awaiya books(大阪)
2020年
ずっと常温のままで/アトリエ三月(大阪)
2019年
フラッシュしたの、わたしたち。/TeToTe (兵庫)
2018年
映る生活は水分となり、/アトリエ三月(大阪)
2017年
それは掬いの話、あるいは。/elicafe by Cafe-inn (大阪)
2016年
この風が吹いてばかりだ/kara-S (京都)
そんなこともあったね。/Three Star Kyoto (京都)
2015年
白昼夢に潜った日記/Antenna Media (京都)
<主なグループ展、アートフェア>
2023年
AaP2023 Towards The Future/ロイドワークスギャラリー(東京)
Study:大阪関西国際芸術祭 2023/グランフロント大阪 (大阪) TRI-FOLD-OSAKAブースより出展
2022年
3331 ART FAIR 2022/3331 Arts Chiyoda(東京)TRI-FOLD-OSAKAブースより出展
ギフト/新宿眼科画廊(東京)
Whereabouts HAKATA/GALLERY BEM (福岡)
ART!ART!OSAKA/大丸ミュージアム 大丸梅田店(大阪)
MINI○展/Sansiao Gallery (東京)
WHEREABOUTS TOKYO 2022/ターナーギャラリー(東京)
2021年
日常と混ざる/新宿眼科画廊(東京)
OSAKA LAUGH & ART 2021/大阪市中央公会堂 (大阪)
Many Many/GALLERY BEM (福岡)
<メディア>
2023年
BSフジ「ブレイク前夜〜次世代の芸術家たち〜」 出演
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斉木駿介
美術家。福岡県生まれ。九州産業大学 博士前期課程 芸術研究科 美術専攻 修了。
私の絵画は現実やネット上のモチーフ、風景、記号を解体、再構築して作られています。
リアルとネットが融合する現代の日常感覚や日々更新されると同時に忘却されていく情報を絵画によって記録できないかと考えています。
主な個展に「BAD TRIP VR」(京都岡崎 蔦屋書店 GALLERY EN ウォール,2023年)、「スクロールする風景」(GalleryYukihira,2020年)、「スクショする風景」(Artas gallery,2020年) 「日常とフィクション」(新宿眼科画廊,2019年)「日常とディストピア」(KANZE ARTS,2019年)。
主な展覧会に「はたからみる」(CASHI 新宿眼科画廊,2023年)「メランコリック日常」(Artas Gallery,2022年)、「美術手帖ニューカマーアーティスト展」(GINZA SIX 銀座蔦屋書店,2021年) 、「emerging artists」(500m美術館,2021年)「Kyushu New Art」(博多阪急,2021年)「dpi」(KANZE ARTS,2021年)、「非/接触のイメージ」 斉木駿介・名もなき実昌 2人展(IAFshop*,2020年)ほか。
主な受賞歴に「15th TAGBOAT AWARD」(審査員特別賞 塩入敏治賞,渋谷ヒカリエ,2020年)、「ワンダーシード2018」(入選,トーキョーワンダーサイト渋谷,2018年)。
主な出版物に2021年「美術手帖2月号 ニューカマーアーティスト特集」、「明るい映画、暗い映画 21世紀のスクリーン革命」表紙装丁(渡邊大輔 著)など。