◎展

devil遥術/yo-magic, 2013, 27.3x22cm, 10 3/4x8 5/8in., oil on panel

 

2015/1/17(土)〜2/28(土) 11:00〜19:00(日、月、祝 – 休廊)

オープニング・レセプション1/17(土) 17:00~19:00

(入口はShoichiroの赤い門です)

 

2015年、年明け第一弾の企画展として、東 麻奈美と宮間夕子の2人展を開催いたします。

 

東さんの作品は現代性の象徴をモチーフとし、回転という魔法を使って永遠性(loop)や無限(∞)を表現しています。一方、宮間さんはアジアの形というものを探り、信仰心や生命のエネルギーなど、そういう強い力を表現しています。

 

タイトルは「◎展」。一見、何の共通点も無い二人の作品ですが、この◎が意味するものが2人の作品の中に隠されていて、重要なキーワードとなっています。鑑賞者の方々には何故◎なのか、作品を観ながら読み取って、そして感じて頂けたら嬉しく思います。

 

是非この機会にご高覧ください。

 

宮間 夕子

 

1987年   東京生まれ。

2008年  横浜美術短期大学絵画コース入学

2010年 短大卒業後、 武蔵野美術大学油絵科 三年次編入学

 

<個展>

2013年 銀座 ギャラリーフォレスト

 

<グループ展>

2012年 ART JAM 2012Images of Japan

2013年 The Artcomplex Center of Tokyo INTORO-コレクター山本冬彦が選ぶ若手作家展

2014年 筑波大学 FINE ART UNIVERSITY SELECTION 2013-2014

2014年 THE ART FAIR +PLUS-ULTRA2014

 

<賞歴>

2012年 武蔵野美術大学卒業制作優秀賞 受賞

2012年 上野の森美術館大賞展  入選

2013年 トーキョーワンダーウォール2013入選

 

描かれるこの者達は、目に見えない神秘の力を視覚化させた存在であり、それは人の言葉で言うのならば神や妖怪といった存在に置き換えられる。

 

人の内側に潜む意思や感情、生命エネルギー、狂気

自然から生まれる脅威的な力、神秘、壮大な摂理

それらの目に見えないもの達と対話をする。

自分自身の生きる地、環境、血と、根源的な感覚、潜在意識から来る本能を表現する行為は、

アジアの信仰、思想文化と密接に関わり合い結ばれている。アジアの思想から浮かび上がる普遍性を持った二元論や循環思想に着目し、それと切に向き合う。

 

東 麻奈美

 

1988年 神奈川県横浜市生まれ

2011年 女子美術大学芸術学部洋画学科卒業

2013年 女子美術大学大学院絵画研究領域修士課程修了

 

<グループ展>

2013年 カオス*ラウンジⅤ

2013年 メークリヒカイト4

2013年 リトルアキハバラモニュメント

2014年 高山真衣・東麻奈美 二人展

2014年 縹渺ー巧術其之伍ー

2014年 カオス*ラウンジ6ーイメージの他力本願ー

 

<賞歴>

2011 福沢一郎賞受賞

2014 トーキョーワンダーウォール2014入選

 

 

「自身の作品における”回転”は永遠性(ループ)・次元・時間の流れを表している。

軸を中心とした物理的回転、高次元化の基礎的な概念としての数学的回転、あるいは輪廻転生といった宗教的な意味をもつ回転。

そういった様々な観点において、現代の日本文化を象徴するもののひとつである美少女フィギュア”をモチーフとし

それを回転させるという行為は、それ自体が内包する多種多様な回転の概念と共に時間の流れを表現しているのである。

 

現代的なモチーフと油彩という古典技法で描くこともまた、大きな時間の流れを感じさせるひとつの方法だと考える。

そしてなにより、キャンバスに描き閉じ込めることによってモチーフは永遠に回転し続ける存在となるのである。」